志望校突破のために!|英文の構造分析と英作文
構造分析テクニックが必要の理由

 

長文問題を解くには、2通りの読み方が必要です。

一つは、単語力と熟語力にものを言わせて、グイグイ読んでいく方法です。

これは、問題文の大まか意味を取るためのものです。

難しさはありません。

どれだけ単語と熟語を知ってるかで勝負が決まります

この動画では、この場面の話ではありません。

 

2つめは、文章の構造を正確に分析して、正確な意味を把握する方法です。

勝負はここで決まります。

つまり、設問に答えるためには、微妙なところを正確に理解しないといけません。

そのためには、「ま、大体こんな意味だろう」では、間違いに誘導されます。

設問関連部分の前後数行を分析的に読まねばなりません。

そのためには「分析技術」が必要です。

その分析技術をこれから説明しようとしています。

このテクニックは、高校に入っても、また大学入試でも大いに役に立ちます。

使った文は、教科書のもの。だから、決して難しい文ではありません。和訳、英作をするテクニックを書きました。

1、「Roy’s going to take part in it today and tomorrow.」(和訳せよ)

2、「Sounds fun.」(和訳せよ)

3、「Japanese scientists are very good at making human-like robots.」
(和訳せよ)

4、「彼らは料理をしたり、掃除をしたり、その他たくさんのことで、
私たちを手伝ってくれるでしょう」(英語にせよ)

5、「昨日歯車が機能していなかったので、
                            私たちはそれらを取り外して修理した。」(英語にせよ)

これだけでも、かなりのことが習得できます。
ここに書いてあることを使って、たくさんの文を分析してみてください。

まず自分なりに分析してみて下さい。

ここから解説になります

 

定期試験対策では、英語の教科書をしっかり練習すること。

 

まず本文を分析し、正確な(直訳的な)日本語に直します。
分析というのは、どれが主語で、どれが述語で、過去形か現在形かあるいは過去進行形か、などのように文法を使って理解することです。
これが出来ないとどんなに英文を暗記しても、たいした力にはなりません。

 

1、例えば次のような文。

Ryo’s going to take part in it today and tomorrow.

主語、述語をはっきりさせよう。できれば、目的語もね。

主語はRyoだね。
is going to があるから「これから先のこと」(つまり未来)を言ってるわけだ。だから、tomorrow があるよね。

take part in は「~に参加する」という熟語。この熟語は試験に出るよ。
この文の述語は、is going to take part in までと考えていい。

it は、本文の流れからすると、Robocon だろうね。it とかhe のような代名詞が出たら、それが何であるか、考えること。
なお、Ryo’s というのは、Ryo is の短縮形だということはわかってるね。

ここまで分析してから、日本語にする。

あとで英語にするための日本語なので、意訳はやめておこう。
「りょうは、今日と明日それに参加するつもりです」

さて、今度は、この文を英語にするのです。

この作業が一番大事。

りょうは/参加するつもりです/それに/きょうとあした

という順番になるね。

「参加するつもりです」は、「つもり」とあるから、未来のことであり、
be going to がいいだろう。Ryo be going to は、あまりにもひどいね。
be は、主語がRyo だから is にしなくてはならない。

ここで「参加する」がtake part in だからRyo is going to take part in だ。
主語がRyoだからtakesとしたりしないこと。
to の後ろの動詞は原形か動名詞ですよ。

このように、徹底的に文法を使って組み立てていきます。

2、次の文も大事。

          Sounds fun.

 教科書では、「おもしろそうだね」と解説してる。
その通りなんだけれども、
「どうしてそういう訳になるのか」理解してないとダメですよ。

sound は「聞く」ではなく「きこえる」です。
look が「みる」ではなく「みえる」だったのとおなじです。
funは「楽しい」という意味。

だから「楽しそうにきこえる」が本来の意味です。

ここで、sounds に s があることに気がついてましたか?

何の s かわかりますか?
この文は元々は It sounds fun.だったんですよ。「三単現のs」なんです。
この話の流れ(特に会話)では、わざわざ「それは」と言わなくてもわかるので、省略したのです。

 短い文だけれども、そういうところまで気をつけて分析して下さい。

 

3、もう少し続けてみます。
2年生教科書の英文(定期試験の範囲)を分析してみます。    

  Japanese scientists are very good at making human-like robots.

動詞がare good at (~が得意だ)なのは、わかるね。これは熟語。試験に出るよ。
次の単語がmakingになってる理由は、わかるかな?
make ではダメです。at は前置詞ですが、前置詞のあとは名詞でないといけません。
m
akeという動詞を名詞にするには、動名詞にすればいいでしょう。                         「作ること」という意味になります。

likeの意味ですが、「好きだ」というのがありますね。
もう一つ「~に似ている」という意味があります。
human-likeで「人間に似ている」です。
そこから「人間のような姿・形をした」という訳が出てきます。

訳は、

「日本の科学者達は、
人間の姿形をしたロボットを作るのが大変得です」
となります。

4、今度は別の文にいきます。日本語から英語に直す方法を説明します。
彼らは料理をしたり、掃除をしたり、その他たくさんのことで、私たちを手伝ってくれるでしょう」

主語は、「彼らは」
述語は、「手伝ってくれるでしょう」

だから並べ方は、次の通り。

彼らは/手伝ってくれるでしょう/私たちを/料理をしたり、掃除をしたり、その他たくさんのことで

 

英語に直します。このとき文法力が必要になるのです。

「They/手伝ってくれるでしょう/」となるのですが、
「くれる」なんてのは無視して結構です。「手伝う」で十分ですね。

「でしょう」から「未来」のことだとわかるので、willを使います。
will help となりますね。

ここまでで、
They will helpとなることがわかったと思います。
わたしたちを」を加えて、They will help usです。


「料理をしたり、掃除をしたり、その他たくさんのことで」を
 どうやって文の中に入れるかですね。

「AとBとC」というとき、英語では、「A,B,and C」と表現します。
ここでは、「料理をすること、掃除をすること、そしてその他たくさんのことで」となりますね。
料理をすること」は動名詞を使ってcookingとしよう。
「掃除をすること」ならcleaning
 「その他のこと」はother things

「たくさんの」とあるので、manyをつけよう。
そうすると、
 They will help us cooking, cleaning, and many other things.と、一応、なる。

「一応」といったのは少しマズイところがあるから。

「で」に当たる言葉がないんですよ。
英語では、「with」を使います。

結局、

They will help us with cooking, cleaning, and many other things.

もう少し定期試験のための英語を解説します。

5、英作文をしてみよう。

      昨日歯車が機能していなかったので、 私たちはそれらを取り外して修理した。

この文は2つに分けることができるね。

  1つは「昨日歯車が機能していなかった」
 もう一つは「私たちはそれらを取り外して修理した」

 この2つの文が、「ので」という接続詞でつながってるんだ。

  だから、1つずつ文を作り上げていけばいい。

まず最初の文。

おそらく最初に目に飛び込んでくるのが、「機能する」という単語。

「そんなん、知れへんわ! でけへん・・・!」なんて思わないこと。

 これについてはもう少し後で触れることにしよう。

 

さて、英作文をするとき、最初にするべき事は、「主語の確定」だ。

この文では、「歯車は」が主語。この点は何も難しくないだろう。

「~は」とか「~が」の部分が主語なのだよ。

次に「動詞(述語)の確定」をしよう。

「機能していなかった」だよね。

「昨日」というのを、どこに入れるかだって?

普通は、文の最後の方に入れるんだけど、

ここでは、「昨日のことだったんだよ」というように、

「昨日」というのを強調したいと考えて、文の最初の方に入れておこう。

そうすると、文の並びは、

昨日/歯車は/機能してなかった

                                       となる。

さて、これから英文に変換だ。

Yesterdayは問題なしとして、「歯車は」の部分に少し注意が必要。

歯車がgearだというのは知ってるだろう。

問題はYesterday the gear ・・・・としていいかなんだ。

後ろの文を見ると、「それらを」と書いてるよね。歯車は1つじゃないんだ。

複数の s がいるよ。

Yesterday the gears ・・・・とするべきだね。

 

次の「機能していなかった」を処理しよう。

「機能する」のように、なんだか難しそうな表現をしているときには、
「もっと簡単な言い方ってないの?」
と考えてごらん。

「はたらいていなかった」と言い直そう。

そうすると、work だと気がつく。

Yesterday the gears worked ・・・・と一応考えられるんだけど、

ここは進行形の方がピッタリするね。しかも否定文だ。

Yesterday the gears weren’t working 

前半はこれでOKだ。

 

後半に入ろう。

主語は、「私たちは」

述語は、「取り外し」と「修理した」の2つ。

「AからBを取り外す」は「take B off A」だ。

offは「分離のoff」と言われている。

英作の練習を通して、こういう知識も入れていこう。

「修理する」は、fixだね。

で、時々こういう風にする人がいる。ダメな例だよ。

We took them off fixed them.

動詞が2つあったら、接続詞でつながないといけないよ。

and でつなごうよ。

We took them off and fixed them.

 

ちなみに、off A の部分が書いてないと思うかもしれない。

これは「ロボットから」ということで、

会話の中でわざわざ言わなくてもわかるから省略しただけ。

会話ではよくそういう省略があるよ。

 

この2つの文を、「ので」という接続詞で結ぶ。

 「ので」・・・・何を使えばいいと思う?

 「だから」がいいだろうね。so を使おう。

 

完成文は、こうだ。

 Yesterday the gears weren’t working, 

so we took them off and fixed them.

 

【ユダヤ式記憶術】

ユダヤ式記憶術は役に立つのか?

「なぜ?」を含め、「知識をひとかたまりのものとして記憶できる」技術があります。これは今までの記憶術とは全く違うものです。

まさに「試験用」の記憶術です。しかも、結構高いレベルの試験に適しています。
「一問一答」的な問題にも使えますが、本当にユダヤ式記憶術を威力を発揮するのは、例えば「元寇の影響を説明しなさい」のような問題の時です。

たしかに、中学の定期試験ではこういう形式では出題されません。しかし、こういう形式で理解し、記憶してる人なら、どんな問題にも対応できます。

それだけではありません。「論理的頭脳」が出来るので、数学でも英語でも理解し、覚えられる頭になります。

はやい話が、「地頭はよくなる」のです。
中学生には、絶対のオススメです。

「試験に受かるユダヤ式記憶術」

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